セルに入っている値を文字数やバイト数を指定して分割したい時に使える関数です。
私が実務でよく使うのは日付データを年、月、日に分割する時です。
日付データはよく『20220812』の様に8桁の数字で格納されてる場合が多く、これを実際の日付(シリアル値)に変換したい時に使っています。
上の表の様な使い方です。
引数はそれぞれ
=LEFT(値,左からの文字数)
=MID(値,開始位置,開始位置からの文字数)
=RIGHT(値,右からの文字数)
非常に使い方はシンプルでどこから何文字切り取りたいのかさえわかれば簡単に使えます。
ただ、注意点として数値を切り取ると文字列になりますそのまま使うことも出来ますが、日付として使える様にするには工夫が必要です。
ちょっと長い式になりますが、DATE関数を使って日付(シリアル値)に変換してしまいます。
また切り取った結果(文字列)を数値に変換する場合もあり、その時にはVALUE関数を使います。
上の表で年を数値として取り出す場合には=VALUE(LEFT(D2,4))で『2022』の数値になります。
VALUE関数は単純な関数ですが日常で使えるので覚えておいて下さい。
文字数とバイト数の違い
LEFT関数やMID関数と同様に使う関数としてLEFTB関数、MIDB関数といった最後に『B』が付く
関数が存在します。
他にも『B』が付く関数があるので参考にして下さい。
余り使うことは無いかもしれませんが覚えておいて損は無いのでちょっと解説します。
最後の『B』はバイト(Byte)の意味で本来コンピュータの文字は1文字1Byteが基本です。
しかし、日本語などはアルファベットや数字と違い複雑なため2Byteを使って表しています。
一般的にいう全角が2Byte文字と半角が1Byte文字です。
そこでLEFT関数とLEFTB関数の使い方の違いですが文字数を指定して取り出すのが『B』無し、バイト数を指定して取り出すのが『B』付きです。
『B』無しは全角も半角も1文字として数えるため5文字目の『年』までを切り取ります。
『B』付きは全角を2Byteとして数えるため奇数で指定すると全角の『年』は無視されてしまいます。
パソコン豆知識
パソコンのディスク容量は年々サイズが拡大していて現在ではパソコンで1TB(1テラバイト)も珍しくないのではないでしょうか。
今回はこのサイズについてのお話です。
普段使っているパソコンのエクスプローラーでフォルダを開くとファイルやサブフォルダが並んでいます。
このフォルダ内の表示を詳細表示にするとファイルのサイズを見ることが出来ます。
このサイズは『KB』と表示されています。『KB』はキロバイトのことで『キロ』は1000のことなので1KBなら1000バイトということになります。
しかし通常の1KBは1024Byteで、これは元々コンピュータが元々2進数で動いていることが起因しています。
何故1024なのかというと、2の10乗が1024となるので便宜上1024を1キトバイトとしています。
2、4、8、16、32、64、128、256、512、1024 この数字はコンピューターではよく使われる数字です。ゲーム機でも『Nintendo64』とかスマートフォンのストレージ容量128MBとか
そして1MB(MegaByte)は1KBの1000倍なので1024KBでその更に1000倍が1GB(GigaByte)で
更に1000倍すると1TB(TeraByte)となります。